大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 【BL】現妄実想(げんじつともうそう)
- 日時: 2014/09/13 21:13
- 名前: aki 秋元 aki
こんにちわ〜。初めての方がほとんどだと思いますが、どうぞ、見ていってください!アドバイスろかリクエストとかいただけたら感謝感激です!
No1⇒>>1からみてくださいね^^(できるだけww(BL)現妄実想((げんじつともうそうBL
では、すたーと!
1、始まりの・・・
学校のヤツ等はどうも気にくわねぇ!
学校が家です〜ッみたいな顔して毎日学校にかよいやがって!!
そんなに学校に毎日行ってたら、脳みそ増加して、頭でっかちになっちゃうだろ!!
・・・・・・・・・とか、偉そうなこと言う自分!俺は大嫌いだ!!
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- Re: (BL)現妄実想((げんじつともうそう)) ( No.53 )
- 日時: 2011/04/23 23:08
- 名前: aki 秋元 aki
「だから・・・オレ、悠斗の事が好きだから!拒絶されて悲しかったの」
オレは言葉と同時にうつむいた。
返事はもう分かっているから。あいつがどんな顔をしているのかはもう、分かっているから。
きっと目を丸くして、内心オレにどん引きしているんだ。
だって、そうだろう?男が男を好きって・・・・
重い沈黙がオレと悠斗を包み込む。
タブンおそらく悠斗は返答に困ってるのだろう。
アイツのことだから、誰も傷つかないでオレに拒絶の言葉を言う方法を考えているのだろう。
・・・でも、もういいや。何か、もういいよ。
最初は悠斗とずっと一緒にいたかったって思いが強かったけど、今は・・・・
ただ、悠斗を困らせたくないって思いのほうが強いんだ。
オレは呼吸が速くならないように深呼吸をすると無理やり明るい声を作った。
「・・・ごめん、悠斗。別に、オレの気持ちがこうだから、悠斗にどうして欲しいってわけじゃないんだ。」
オレはうつむいたまま、顔をあげることができなかった。
怖かったのだ。拒絶されるのが。全てが変わってしまうのが。
「・・・・・」
悠斗は何も答えない。・・・どうしてだろう・・。
「オレ、別に悠斗を困らせつつもりは無いよ。・・でも、オレがいることで悠斗が困るなら、俺なんでもするから。ここを出て行ってもイイから、この世に別れをつげてもいいから。」
・・・・オレは何を言っているんだ?
オレは途中から自分の言っていることの意味を理解できなくなっていた。
言葉が、どんどんと口から溢れ出して、とめられない。
「オレ、でもでも、困らせたくない。何を犠牲にしても、悠斗は困らせないから。だから安心して。ってできるわけないけど」
そこまで言ったときだ。
「むぐっ!」
突然後ろから口をおさえられた。
自分よりも大きい手だ。
ビックリして目だけで振り向くと、そこには黒澤が立っていた。
不機嫌なのか、眉をひそめている。
オレは悠斗の顔を見る気にもなれず、うつむいた。
そんなオレに黒澤は感情のこもっていない声で言う。
「どこにいっていたのかと思えば・・コイツに告白?オレの奴隷なのに。」
オレの心はいっきに絶望の色になった。
体から力がぬけそうだ。
黒澤はオレの口から手をはなすと、無抵抗のオレの体を抱きしめた。力強く。
・・・・こ、怖い・・・怖い、よ・・・
オレは声を出せなかった。
出せたとしてもなにをいえばいいのか分からないところなのだが。
黒澤は優しい口調で静かにオレの耳元でささやく。
「お前はオレのもの。勝手に告白なんてゆるさない。」
- Re: (BL)現妄実想((げんじつともうそう)) ( No.54 )
- 日時: 2011/04/24 19:10
- 名前: aki 秋元 aki
黒澤の言葉にオレは完全に抵抗意識を失った。
・・・もう、悠斗との関係も壊れたし、クラスでの印象もがた落ちだし・・
もう、どうなってもいいよね。
オレが反論してこないことを悟ると黒澤は嬉しそうにそっと口元に笑みを浮かべた。
そしてさらに強くオレを抱きしめたあと、そっとその手を離した。
「おいで。教室へ帰る。」
オレの右手を掴み、黒澤は引っ張った。
その時、オレは思わず顔をあげた。
・・・・いやだ。悠斗と離れたくない・・。
しかしそんなオレの思いは悠斗の顔を見た瞬間に消えうせた。
悠斗は斜め右下に顔をうつむかせていた。
そして、傷ついたような、複雑な目をしていた。
顔は真顔だ。
――――!!
オレは固まった。だって、今まで一度も・・いや一度しか、オレに悲しい顔を見せなかった悠斗が・・・・たった今、悲しそうな顔をしているのだ。
しかも、この顔は悲しいを通り越して、ショックな顔だ。
・・―――畜生!!
なんでオレはあんなことを言ったのだろう?
なんでオレはアイツを困らせたのだろう?
なんでオレは・・・・・何で・・・
せっかくもとに戻りかけていた友情をオレはぶち壊したのだ。
オレはうつむいた。
この現実、全てを否定するように、下を向いたのだ。
涙は不思議とでては来なかった。
悲しいはずなのに・・苦しいはずなのに・・
いっそ泣けたほうがずっと気持ちを楽にできたのかもしれないのに・・・・
オレは黒澤に右手をひっぱられつつ、屋上をあとにした。
オレと黒澤はゆっくりと確実に悠斗から遠ざかっていった。
そして、それと同時にオレの中で何かが砕ける音がした。
小さい音だった。小さすぎてオレ自身も気づかないほどの音。
教室に戻ったオレはさっそく周りからの冷たい視線をあびた。
しかし当のオレは無反応で返す。
オレが自分の机につたその時だ。
「ねぇ、ミズ。暗い顔してるけど、何かあった?」
春がクルリと後ろの方を向いてきた。
・・・なんでコイツは今さらオレに話しかけてくるんだ?
確か春とは、オレが学校をおくれた理由を話さなくて喧嘩になったとき依頼だ。
オレはヤツをうざい、と感じる気力さえもなく、ただ笑顔を作った。
「・・・ミズ、笑顔を作っても無駄だよ?ほら、ここにシワがよってる。」
春が眉間に指をあてる。
・・・・・なんでそんなに優しくするんだよ?
ふざけんな!泣きそうになるだろぉ!?
ウザウザ星人の前で泣くなんて、死んでもいやだね!!
オレは軽く春の指をはらった。
そして顔をそむける。
――もう・・ほうっておいてくれよ。
そう言おうしたが声がでなかった。
ただ口から息が出るだけ。
――あれ?おかしいな・・・
オレは必死に口をぱくぱくさせた。
しかし、どんなにがんばってみても声は出ない。
――どうして?どうして!?・・・なんでだよ?何で声がでないんだ!??
オレの異変に気づいたのか、春が眉をひそめた。
「・・ミズ、どうかした?」
――どうしよう?気づかれたら病院行きか?メンドクサイな!
オレは気づかれないようにとりあえず、と笑顔を作った。
しかし、作り笑いでごまかされるほど、春もおろかではない。
「・・・・・ミ、ミズ?」
春の声には明らかに不安の色が浮かんでいた。
オレは泣きたくなるのを必死にこらえ、大丈夫だから、と笑顔を作る。
・・・が・・・
たまりかねたように春がオレの手を掴んで教室を飛び出した。
――っちょ!授業始まる!!
叫ぼうにも叫べず、俺はただ春の引っ張る方向へついていった。
- Re: (BL)現妄実想((げんじつともうそう)) ( No.55 )
- 日時: 2011/04/25 20:36
- 名前: aki 秋元 aki
春はオレの手を引っ張って、屋上へダッシュした。
・・・あぁ、さっきぶりだな。
オレの胸がチクリと痛みを感じる。
まぁ、さっきあんなことがあったのだからしかたないか。。
春は屋上のドアをぶち破るように乱暴に開けると、勢いよく屋上に飛び込む。
――ってか、これ以上授業さぼったらオレ・・・りゅうねんしそうだ・・。
違う意味でなきそうになるオレを春は、屋上にあるベンチに座らせた。
そのベンチからは町がみわたせた。
- Re: (BL)現妄実想((げんじつともうそう)) ( No.56 )
- 日時: 2011/04/28 14:31
- 名前: aki 秋元 aki
しばらくの間、10分くらいだろうか?・・・オレと春はだまったままベンチに座っていた。
何でオレをここにつれてきたのか、と問いかけようと思ったがやめた。
オレは声がでないから。
そして、隣の春の顔が苦しそうに歪んでいたから。
――重い沈黙
――鳥の声
――飛行機が空を飛ぶ音。
――太陽の光
――数分前の記憶
――胸の痛み
――温かい風が全てを包み込む
春が重々しく口を開いた。
「・・・ゴメン。」
屋上では春の声がやけに大きく聞こえた。
――なにが?
問おうとしたが声が出ない。
春は続けた。
「・・オレ、ミズに嘘つかれていやだったんだ。だから、怒った。話しかけなかった。・・・・・・・まさか、オレのせいでミズ、声がでなくなるなんて思わなくて・・・・・。」
――ぃや、お前は関係ないから。
声がでたなら間違いなく言っていたであろう言葉をオレは飲み込んだ。
「・・俺、ずっとこれからミズのそばにいる。ミズの声が戻るまで・・・」
――・・・・・・
俺は春の言葉に鳥肌がたった。
冗談じゃない!何でそういう解釈しかできないんだよ!?春は!!
そこまで考えたとき、いきなり春がオレの腕を掴んで自分に引き寄せてくる。
「でも、本当は知ってる。オレが声をかけなかったから、って理由もあるけど、ミズ黒澤のことで悩んでるんだろ?」
――!!?
オレは驚きを隠すことができなかった。
だってまさかウザウザ星の王子様にこの事がばれているとは思いもしなかったからだ。
オレが驚いたのを感じたように春は言った。
「迷惑してたんだろ?黒澤に。・・・でも大丈夫だよ。これからは・・・・俺がミズを守るから!」
――・・・・・
守らなくてもいいが、黒澤をやっつけて欲しい。
守備じゃなく攻撃に専念しよう、とは思っていても言えない。
オレはただ、ひたすら全身に鳥肌がたつのを感じた。
「実は・・・さ。・・・・・オレ、昔からミズのこと・・す、好きだった!!」
言葉と同時に熱く抱きしめてくる。
春は耳まで真っ赤だ。
・・・・・が・・・・・
オレの心はマイナス100度だ。
嫌いなやつに熱く告白されて上に抱きしめられ・・言いたい皮肉も言えない・・・・・。
もうやめろ。もういいだろ?
だいたいお前がオレのこと他と違う目で見てることくらい気づいてるっちゅーの!!
だから、今の今までお前をさけてきたんだろうが!!
オレ、ホモ気味だけど、ウザ王子とホモカップルになる気ないから!
オレは春の腕から逃れようと彼の肩を押した。
それと同時に春はそっとオレを離した。
ドダァン!!
その時だ。
爆発音のような音をたてて屋上のドアが開いた。
――・・黒澤・・
ずかずかと屋上に入ってきた黒澤はオレ達を見つけると歩み寄ってきた。
その顔はひどく怒ったような顔をしていた。
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